
淋菌感染症とは、主に膣性行をはじめとする性的接触によって淋菌に感染し、発症する性感染症です。
男女別の症状や、男女共通する症状を引き起こすことがあります。
一度感染しても免疫が作られないため、再感染する可能性が高い病気です。
感染予防と症状を正しく理解し、状況に応じて適切な対策を行いましょう。
目次
淋菌感染症(淋病)とは?原因と感染リスク

淋菌感染症(淋病)は、文字通り淋菌に感染して発症する性感染症です。粘膜や体液との接触を伴う性行為を通じて、喉や直腸、目などさまざまな部位に感染します。
淋菌は、粘膜から離れると数時間で感染力を失い、日光や消毒剤で簡単に死滅します。
そのため、お風呂・お手洗いの共用で感染するケースはほとんどありません。
コンドームを使用しない性行為で感染する確率は、1回につき20~50%と非常に高くなっています。
感染している自覚がないまま感染を広げるケースもあるので、パートナーが変わったり複数のパートナーがいたりする場合は、定期的に検査を受けることをおすすめします。
淋菌感染症(淋病)の症状:男女別
淋菌に感染すると、2~7日の潜伏期間を経て症状が現れます。
淋菌感染症を放置すると、男女ともに不妊症につながるリスクが高まります。
さらに進行すると感染が全身に広がり、敗血症や関節炎、心内膜炎、髄膜炎などの重大な合併症を引き起こし、最悪の場合命にかかわる可能性もあります。
パートナー間で感染を繰り返すピンポン感染を防ぐためにも、パートナーと一緒に検査・治療をすることが重要です。
- 男性器
- 女性器
- 喉、直腸、目(男女共通)
男性器

淋菌が男性器に感染すると、尿道に炎症が起こります。
年齢を問わず感染リスクがあり、放置すると前立腺炎や精巣上体炎に発展し不妊症の原因になります。
〔男性の症状〕
- 排尿痛
- 頻尿
- 強い尿意
- 尿道口の赤み、腫れ
- 尿道の違和感
- 尿道から膿などの分泌物
このような症状があったら、医療機関で検査をしてください。
女性器

女性が淋菌に感染した場合、子宮の入り口である子宮頸管に炎症が生じます。子宮頸管の炎症は軽度な場合が多く、感染に気付くことが遅れがちです。
重症化すると骨盤内炎症性疾患を引き起こし、不妊症のリスクが高まります。妊娠できたとしても、流産や早産の可能性が高くなり、無事出産できても母子感染で新生児に感染する恐れがあるため、放置せず早期の検査・治療が重要です。
〔女性の症状〕
- 重度の寒気
- 38度以上の高熱
- 嘔吐
- 下腹部の痛み
- 性交痛
- 不正出血
- おりものの異常
このような症状があったら、医療機関で検査をしてください。
喉、直腸、目(男女共通)

咽頭淋病の症状は以下の通り。
淋菌は性器だけでなく、喉や直腸、目などさまざまな部位に感染します。
喉に感染した場合、現れる症状が風邪と似ているため、感染に気付かず放置しがちです。
また、アナルセックスにより直腸に感染すると淋菌性直腸炎を引き起こすほか、感染した部位に触れた手で目に触ると淋菌性結膜炎を発症します。
目に感染した場合12~48時間で発症し、最悪失明につながるため、早急な検査と治療が必要です。
〔男女共通の症状〕
| 性病名(感染部位) | 症状 |
|---|---|
| 咽頭淋病(喉) | 咽頭痛、咳、痰、扁桃腺の腫れ、声の出しにくさ、発熱 |
| 淋菌性直腸炎(直腸) | 肛門のかゆみ違和感、下痢、血便、アナルセックス時の痛み |
| 淋菌性結膜炎(目) | まぶたの腫れ、粘り気のある目やに、大量の膿、充血や眼痛 |
淋菌感染症(淋病)を放置するリスク

淋菌感染症を放置すると症状が進行し、男女ともに不妊症につながるリスクが高まります。
さらに進行すると全身に感染が広がり、敗血症や関節炎、心内膜炎、髄膜炎などの重大な合併症を引き起こし、命にかかわる可能性もあります。
特に目に感染した場合、適切な治療を行わないと失明のリスクがあるため、決して軽視できない性感染症です。妊娠中に淋病に感染していると、新生児に感染したり、流産や早産の原因となったりするため、「淋病かも」と感じたら早急に検査を受けることが大切です。
池袋マイケアヒルズタワークリニックの淋菌感染症(淋病)検査
池袋マイケアヒルズタワークリニックは、検査・治療を行っている性感染症専門のクリニックです。
当クリニックでは、淋病のみを対象とした単品検査以外にも、淋病と同時感染することが多いクラミジアとのセット検査をご用意しております。また、性器の検査だけでなく、喉の検査にも対応しているので、ご自身の感染リスクに応じた検査をお選びください。
性病検査キットはドラッグストアでも買える?
「病院での検査はちょっと気が引ける……」という方が探されるのが、市販の性病検査キットではないでしょうか?
性病検査キットは、ドラッグストアで購入することはできます。
ただし、医療機関での検査ほど高い精度は見込めません。
また、陽性だった場合、治療のために医師の診察を受ける必要があるので、結局通院が必要になります。
淋菌感染症(淋病)の検査費用
淋菌検査(性器)3,600円即日6,600円
精度の高い淋菌検査(性器)の検査です。
- 検査方法
- 男性:尿
女性:腟ぬぐい液 - 検査時期
- 感染機会から24時間経過すれば受けられます。
- 検査結果
- 2~5日後(Web確認可)
淋菌検査(のど)3,600円即日6,600円
精度の高い淋菌検査(のど)の検査です。
- 検査方法
- うがい液
- 検査時期
- 感染機会から24時間経過すれば受けられます。
- 検査結果
- 2~5日後(Web確認可)
4項目クラミジア・
淋菌フルセット9,900円
クラミジア・淋菌の感染を「性器」と「のど」トータルでチェックします。
- 検査項目
- クラミジア(性器) クラミジア(のど) クラミジア(肛門) 淋菌(性器) 淋菌(のど) 淋菌(肛門) トリコモナス カンジダ 一般細菌 HIV HPV 梅毒 B型肝炎 C型肝炎 マイコプラズマ(のど) マイコプラズマ(性器) ウレアプラズマ(性器) ウレアプラズマ(のど)
- 検査方法
- 男性:尿、うがい液
女性:腟ぬぐい液、うがい液 - 検査時期
- 感染機会から24時間経過すれば受けられます。
- 検査結果
- 2~5日後(Web確認可)
時計マークがついているメニューは+3,000円で30分後に検査結果がでます
淋菌感染症(淋病)の治療方法と治療期間
淋菌感染症(淋病)に感染した場合、抗生物質や筋肉注射、静脈注射、点滴などで治療を行います。
治療期間は通常1〜7日間です。
近年では淋菌の耐性化が進み、従来の抗生物質が効かない場合もあるため、治療後には再検査での陰性確認が重要です。
症状に応じて1回の注射で治療が完了する場合もありますが、完治を確かめるにはおよそ2〜3週間ほどかかります。
淋菌感染症(淋病)治療の費用
当クリニックの検査で陽性だった方は、治療代10%OFFになります
淋菌感染症(淋病)の予防について
淋病は、一度治療を終えても免疫が獲得できないため、再感染する確率が高い性病です。
再感染を防ぐためには、パートナーと一緒に検査・治療を受けることで、ピンポン感染を防ぐことが重要です。
また、当クリニックでは、淋病の予防としてワクチンや予防薬の取り扱いがあるので、そちらの利用もご一考ください。
淋菌感染症への感染を予防するワクチン
これまで「予防が難しい」とされてきた淋病ですが、髄膜炎菌B型のワクチンが淋病のワクチンとしての効果があることがわかりました。
1回目の接種から4週間後に2回目のワクチンを接種することにより、2~3年の間、淋菌への感染を30~40%の確率で予防することができます。
人によっては副反応として、注射部位の痛みのほか、発熱や疲労感などが現れることもありますが、非常にまれなケースです。万が一副反応が起こったとしても、数日以内に治まることがほとんどなので、ご安心ください。
日常的に感染リスクの高い方は、ワクチンの接種をおすすめします。
池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、淋病ワクチンとして「Bexsero(べクセロ)」を取り扱っております。東京都内でも淋病ワクチンを取り扱っている医療機関はまだ少ないので、ワクチン接種をご希望の方は、ぜひ当クリニックにお越しください。
また、ワクチンと合わせて、後述する性病予防薬(ドキシペップ)やコンドームの活用も、淋病予防には効果的です。複数の予防方法を併用することで、より感染リスクを下げることができます。
参考:
The Journal of Infectious Diseases|Effectiveness of MenB-4C Vaccine Against Gonorrhea: A Systematic Review and Meta-analysis
Inserm press room|New data of efficacy of a Meningococcal B Vaccine and a Preventive Antibiotic in Reducing the Risk of Sexually Transmitted Bacterial Infections and proven efficacy of the MVA-BN Vaccine Against Mpox
性病予防薬について
淋菌は予防薬の服用で感染リスクを抑えることが可能です。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)から、性行為後72時間以内に抗生物質を服用することで、淋菌、クラミジア、梅毒の感染を防ぐ予防方法が発表されました。
研究によると、抗生物質の服用で梅毒は87%、クラミジアは88%、淋菌は55%の予防効果が確認されています。
ただし、性感染症に限らない全ての予防薬と同様に100%の効果はなく、予防薬の服用が感染症の発症リスクを完全に排除するわけではありません。感染の可能性が高い性行為をした後には、予防薬の服用と併せて性病検査を受けることが推奨されます。
特に梅毒は、無症状のまま進行するケースが多く、治療せずに放置すると重篤な合併症を引き起こす可能性があります。また、一度感染すると“TP抗原検査”(感染している、もしくは感染したことがあるかを調べる検査)で陽性が一生残るため、長期的な心理的負担も伴います。感染リスクがある行為をした場合は、72時間以内に予防薬の服用と、適切な時期での検査を行うようにしましょう。
性病予防薬(テトラサイクリン系抗生物質)のリスク・副作用に関して
| リスク・副作用 | 食欲不振、悪心・嘔吐、腹痛、下痢、口内炎、舌炎、発疹 等 |
|---|
参考:細菌性性感染症予防のためのドキシサイクリン曝露後予防法の使用に関する CDC 臨床ガイドライン
淋菌感染症の感染を予防
予約する(待ち時間ほぼなし)料金表
淋病検査の料金表
こちらのマークがついている検査メニューは
+3,000円で30分後に検査結果がでます。
即日検査の受付は、19:30までとなります。
淋菌検査(性器)3,600円即日6,600円
精度の高い淋菌検査(性器)の検査です。
- 検査方法
- 男性:尿
女性:腟ぬぐい液 - 検査時期
- 感染機会から24時間経過すれば受けられます。
- 検査結果
- 2~5日後(Web確認可)
淋菌検査(のど)3,600円即日6,600円
精度の高い淋菌検査(のど)の検査です。
- 検査方法
- うがい液
- 検査時期
- 感染機会から24時間経過すれば受けられます。
- 検査結果
- 2~5日後(Web確認可)
4項目クラミジア・
淋菌フルセット9,900円
クラミジア・淋菌の感染を「性器」と「のど」トータルでチェックします。
- 検査項目
- クラミジア(性器) クラミジア(のど) クラミジア(肛門) 淋菌(性器) 淋菌(のど) 淋菌(肛門) トリコモナス カンジダ 一般細菌 HIV HPV 梅毒 B型肝炎 C型肝炎 マイコプラズマ(のど) マイコプラズマ(性器) ウレアプラズマ(性器) ウレアプラズマ(のど)
- 検査方法
- 男性:尿、うがい液
女性:腟ぬぐい液、うがい液 - 検査時期
- 感染機会から24時間経過すれば受けられます。
- 検査結果
- 2~5日後(Web確認可)
淋病治療の料金表
当クリニックの検査で陽性だった方は、治療代10%OFFになります
淋病予防薬の料金表
淋菌ワクチンの料金表
来院が難しい方は郵送検査キットがおすすめ
池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、距離や時間的な理由で来院が難しい方に向けて、郵送検査キットを販売中です。
ご自宅にいながら性病検査ができるうえ、商材がわからないような梱包を施すなど、プライバシーにも配慮しています。
全国どこでも送料無料で、最短で翌日にキットが到着するので、ご来院が難しい方はぜひご活用ください。
※「郵送検査キット」はクリニックでの販売は行っておりません
※「郵送検査キット」と「来院検査」は、一部取り扱いメニューが異なります

感染の機会からすぐに受けられます。

感染の機会からすぐに受けられます。

淋菌感染症(淋病)の検査・治療に関するよくあるご質問
自覚症状がなくても池袋で淋菌感染症(淋病)の検査はできますか?
はい、池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、自覚症状がなくても検査が可能です。
同時に感染することの多いクラミジアとのセット検査のほか、淋菌感染症のみを対象とした即日検査メニューもあるので、お気軽にご利用ください。
淋病(淋菌感染症)の治療期間はどのくらいかかりますか?
淋病(淋菌感染症)の治療期間は、2〜3週間ほどかかるのが一般的です。
その後、再検査を行い、陰性かどうかを確認します。当クリニックでは、投薬開始から3週間後に再検査を実施しています。
淋菌感染症(淋病)は男女で症状に違いがありますか?
はい、性器に感染した場合、男性は主に尿道炎を発症し、女性は子宮頸管炎を起こします。
女性は初期の段階では無症状で、感染に気づかないケースも少なくありません。また、喉に感染した場合は男女ともに咽頭炎や扁桃腺炎が見られます。風邪の症状に似ているため、放置して感染が進行する可能性も高いです。池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、喉のみの検査も可能ですので、風邪のような症状がある場合はご相談ください。
パートナーが感染していなくても淋菌感染症(淋病)になることはありますか?
性行為以外でも感染する可能性はゼロではありません。
お風呂やお手洗いの共有でのリスクは低いですが、タオルの使いまわしなど、粘膜や分泌物が接触する場面では感染するケースもあります。淋菌は、感染の可能性がある接触から24時間以上が経っていれば、検査が可能です。ご不安な方は池袋マイケアヒルズタワークリニックにご来院ください。
淋菌感染症(淋病)が重症化すると命に関わりますか?
感染しているにもかかわらず治療を行わずにいた場合、淋菌が血液中に入って全身に感染が広がり、短時間で命に関わるケースもあります。
淋菌性心内膜炎の死亡率は、19%という報告もあります(昭和大学病院胸部心臓血管外科「淋菌による感染心内膜炎の1例」)。淋菌感染症は再感染する性感染症で、自然治癒はしないため、早期検査と治療が大切です。気になる症状がある方や不安な性行為があった方は、お早めに池袋マイケアヒルズタワークリニックの検査をご利用ください。