
陰部(性器)に痛みがある際、誰にも相談できずに不安を抱える方も少なくありません。
軽い擦り傷や打撲による痛みであれば、時間の経過とともに軽減しますが、痛みが続く場合は病気やウイルス・細菌による感染症の可能性が考えられます。
この記事では、男女に共通する陰部の痛みの原因、男女別の原因、痛みを引き起こす性感染症について解説します。
目次
「陰部(性器)が痛い」考えられる男女共通の原因
陰部の痛みに、事故や転倒による打ちつけ、剃毛時の怪我やカミソリ負けなどの心当たりがない場合、ウイルスや細菌の感染による炎症の可能性が高いです。
これらの感染症の多くは、外陰部に炎症を発生させます。体内に侵入した有害な細菌やウイルスは、腫れや水疱、赤み、痛みを引き起こし、ズキズキ・ヒリヒリとした痛みを感じさせるケースも少なくありません。
一度症状が治まったように見えても、病原体が体内に潜んでいる可能性があり、再発のリスクも高いです。感染が疑われる場合は検査を行い、陽性であれば適切な治療を受ける必要があります。
男性の陰部が痛くなる原因

男性特有の陰部の痛みの原因として考えられるものは、大きく分けて「擦れや圧迫」「病気」「感染症」の3つです。さらに詳しく見ていきましょう。
擦れや圧迫
男性の性器は外部に露出しているため、物理的な刺激を受けやすい構造をしています。タイトな下着の着用による擦れや、デスクワークや運転での長時間の座り続けも、痛みを引き起こす要因になります。
また、下着やズボンに包まれている時間も長いため、通気性が悪く蒸れやすい箇所です。蒸れると汗によって皮膚が荒れたりかぶれたりするため、デリケートゾーンの通気性を良くすることが大切です。
病気
男性の陰部が痛む病気には、原因がはっきりと判明していない慢性前立腺炎や、急性陰嚢症のように突発的な痛みを引き起こす病気が挙げられます。精索捻転症は放置すると精巣が壊死する恐れがあるため、早期受診が重要です。
また、ラテックスアレルギーの方は、コンドーム着用時に痒み、蕁麻疹などが発生する場合があります。
感染症
男性が陰部の痛みを引き起こす感染症には、尿道炎、クラミジア感染症、淋菌感染症、トリコモナス症、性器ヘルペス、マイコプラズマ、ウレアプラズマなどが挙げられます。
感染症による痛みは、表面の炎症だけでなく、排尿時の違和感や痛みとしても現れます。
自己判断は難しいため、医療機関で検査を行い、正しい治療を行いましょう。
陰部の痛みを引き起こす性感染症は、記事内の「陰部の痛みを引き起こす性感染症」でさらに詳しく解説しています。
女性の陰部が痛くなる原因

女性特有の陰部の痛みの原因として考えられるものは、大きく分けて「擦れや圧迫」「病気」「感染症」の3つです。さらに詳しく見ていきましょう。
擦れや圧迫
女性は月経時にナプキンやおりものシートを使用するため、これらが原因で陰部にかぶれが生じ、ヒリヒリとした痛みが出る場合があります。
女性のショーツにはデザイン性を重視したタイトなものも多く、擦れによる痛みを引き起こす原因となります。
また、セックスやセルフプレジャーの際の過度の刺激も、擦れや圧迫によるデリケートゾーンの痛みにつながる可能性があります。
病気
子宮内膜症など、月経にまつわる病気は女性特有の痛みの原因です。月経痛などによって日常生活に支障をきたす状態は、月経困難症と呼ばれ治療の対象となります。
また、会陰切開の傷、加齢による膣萎縮や子宮下垂・子宮脱なども、デリケートゾーンに痛みをもたらします。
感染症
女性が陰部の痛みを感じる感染症には、膣炎、尿道炎、クラミジア感染症、淋菌感染症、膣トリコモナス、性器ヘルペス、マイコプラズマ、ウレアプラズマなどが挙げられます。
感染はおりものの変化や増加と共に現れるケースが多く、症状が一時的に治まったとしても再発の恐れがあるため、早期の診断が重要です。
陰部の痛みを引き起こす性感染症

1.性器クラミジア感染症
2.淋菌感染症(淋病)
3.トリコモナス症
4.性器ヘルペスウイルス感染症
5.その他の感染症(マイコプラズマ/ウレアプラズマほか)
陰部の痛みにはさまざまな原因があり、外陰部だけではなく、内部にも影響を及ぼすことがあるため、早期発見・治療が重要です。
各感染症について詳しく解説します。
1.性器クラミジア感染症
潜伏期間 | 1~3週間前後 |
症状 | 【男性】 尿道の痛みや痒み 尿道から透明~黄色っぽい分泌物が出る 精巣上体(陰嚢内部)の圧迫感や痛み 【女性】 下腹部や子宮の痛み 不正出血 白~黄色っぽいおりものの増加 |

性器クラミジア感染症は、日本で最も多く報告されている性感染症の一つです。クラミジア・トラコマティスという細菌が原因で、オーラルセックスでも感染する可能性があるため注意が必要です。
1回の性行為での感染率は約30~50%と高く、知らず知らずのうちに感染してしまうことが多くなっています。
潜伏期間は1~3週間程度ですが、感染者の半数以上が無症状であるため、知らないうちにパートナーに感染を広げてしまうケースが多く見られます。症状がなくても感染力はあるため、体内での感染は進行し続けます。
症状が現れる場合、男性は尿道や精巣上体に痛みを感じることが多く、尿道から半透明の膿のようなものが出ます。一方、女性は尿道や子宮、腹部にかけて痛みが広がり、おりものが変化します。
未治療のまま放置すると、HIVなど他の性感染症のリスクが高くなるだけでなく、男女共に不妊症になるリスクがあります。感染が疑われる場合は早めの検査と治療を行いましょう。
2.淋菌感染症(淋病)
潜伏期間 | 2~7日前後 |
症状 | 【男性】 排尿痛 尿道口の腫れ 膿などの分泌物 【女性】 排尿痛 性交痛 下腹部や子宮の痛み |

クラミジアと並び感染者数が多い淋菌感染症も、性行為やオーラルセックスで感染します。感染確率は1回の性行為で30~50%と高いですが、淋菌は感染者の粘膜から離れると感染力がなくなるため、タオルや風呂場などからの感染リスクは低いです。
淋菌感染者の半数以上が無症状ですが、その中でも男性は膿や排尿時の痛みなど、早期に症状が現れやすい一方、女性は症状がまったく現れないこと多くあります。無症状で感染が進行した女性の多くは、膣だけでなく子宮・卵巣、さらに奥にある肝臓に痛みを感じてから感染が発見されるケースが多いのが特徴です。
自然治癒はせず、放置によって男女ともに不妊症のリスクが上昇します。また、妊娠中に母体に感染した場合には早産や流産の危険性があり、出産時には新生児に感染して新生児に重症な合併症を引き起こす可能性もあります。
淋病とクラミジアは同時感染が多くみられる性感染症です。そのため、池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、セットでの検査を推奨しています。
3.トリコモナス症
潜伏期間 | 10日前後 |
症状 | 【男性】 排尿痛 陰茎のかゆみや痛み 粘り気のある分泌物 【女性】 外陰部や膣の痛み 性交痛 排尿痛 悪臭のある泡状のおりもの |

主な感染経路は性行為ですが、粘膜に触れたタオルの共有などでも感染する可能性があります。そのため、性行為の経験がない子どもに発症するケースも報告されています。
男性では、主に前立腺や精嚢、尿道に寄生し、女性では膣や子宮頸部、膀胱、尿道に寄生します。症状の現れ方や期間は個人差が大きく、無症状の方や、感染後6カ月経ってから症状が出る方もいます。
自然治癒はしませんが、適切な治療を行えばトリコモナス原虫の死滅=完治が可能です。
4.性器ヘルペスウイルス感染症
潜伏期間 | 約2~10日 |
症状 | 【男性】 亀頭や咽頭の水ぶくれ 排尿痛 足の付け根のリンパ節の腫れ ネバネバした分泌物 倦怠感や高熱 【女性】 外陰部や膣内、肛門周辺の水ぶくれ 排尿痛 足の付け根のリンパ節の腫れ 倦怠感や高熱 |

性器ヘルペスは非常に感染力が強く、性器、肛門、お尻、太ももにかゆみや痛みを伴う水ぶくれができるのが特徴です。単純ヘルペスウイルス(HSV)は、性行為を含めた接触や、タオル、食器、便座の共有で感染します。
初めて感染すると、性器の症状に加えて発熱や体のだるさ、リンパ節の腫れなど全身に症状が出ることがあります。
ヘルペスは一度感染すると体内に潜伏し続け、免疫力が低下した際に再発を繰り返します。
処方される抗ウイルス薬はウイルスの増殖を抑えるための薬であり、症状の兆しが出た際に早期に服用することで効果を発揮します。
池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、再発抑制のお薬処方も行っておりますので、ご利用ください。
5.その他の感染症(マイコプラズマ/ウレアプラズマほか)
①~④で解説した以外も、症状や体質によって尿道痛、排尿痛、性交痛を引き起こす可能性がある感染症は存在します。
性感染症は、複数種同時に感染する可能性もあるため自己判断での診断が難しく、誤った薬の服用で症状を悪化させてしまったり、治療を遅らせたりする要因になります。
ほとんどの感染症は放置しても自然治癒することはなく、症状が現れていない間も感染が広がってパートナーへの感染や不妊症のリスクを高めます。
我慢できないほどの痛みがなかったとしても、異変や痒みを感じたら、一度検査を受けに当クリニックにご来院ください。
検査から治療まで行える池袋マイケアヒルズタワークリニック
陰部の痛みには、不妊や命にかかわる大きな疾患が隠れている可能性があります。
池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、いち早く治療を行うため、検査から治療開始まで当日対応が可能です。最短30分で結果が分かるスピード性病検査もご用意しておりますので、ご不安な方はお気軽にご来院ください。
陰部の痛みを感じたら、お気軽に池袋マイケアヒルズタワークリニックにご相談ください。
もし性感染症で陽性が出た場合、お薬の処方など、治療も提供しています。当クリニックの治療内容については、料金表をご確認ください。
また、必要に応じて専門のクリニック・病院のご紹介も行っています。検査後のフォローも徹底しておりますので、安心してご来院ください。
料金表
2項目クラミジア(性器)・淋菌(性器)セット6,900円
クラミジア・淋菌の性器への感染が気になる方に。
- 検査項目
- クラミジア(性器) クラミジア(のど) クラミジア(肛門) 淋菌(性器) 淋菌(のど) 淋菌(肛門) トリコモナス カンジダ 一般細菌 HIV 梅毒 B型肝炎 C型肝炎 マイコプラズマ(のど) マイコプラズマ(性器) ウレアプラズマ(性器) ウレアプラズマ(のど)
- 検査方法
- 男性:尿
女性:腟ぬぐい液 - 検査時期
- 感染の機会からすぐに受けられます。
- 検査結果
- 2~5日後(Web確認可)
5項目おりものチェックセット8,400円
おりものに異常がある場合におすすめのセットです。
- 検査項目
- クラミジア(性器) クラミジア(のど) クラミジア(肛門) 淋菌(性器) 淋菌(のど) 淋菌(肛門) トリコモナス カンジダ 一般細菌 HIV 梅毒 B型肝炎 C型肝炎 マイコプラズマ(のど) マイコプラズマ(性器) ウレアプラズマ(性器) ウレアプラズマ(のど)
- 検査方法
- 女性:腟ぬぐい液
- 検査時期
- 感染の機会からすぐに受けられます。
- 検査結果
- 2~5日後(Web確認可)
8項目定期検査セット18,000円
定期的に検査結果の提出が必要な方に人気のセットです。
- 検査項目
- クラミジア(性器) クラミジア(のど) クラミジア(肛門) 淋菌(性器) 淋菌(のど) 淋菌(肛門) トリコモナス カンジダ 一般細菌 HIV 梅毒 B型肝炎 C型肝炎 マイコプラズマ(のど) マイコプラズマ(性器) ウレアプラズマ(性器) ウレアプラズマ(のど)
- 検査方法
- 男性:尿、うがい液、血液
女性:腟ぬぐい液、うがい液、血液 - 検査時期
- 感染の機会から6週間経過すれば受けられます。
- 検査結果
- 2~5日後(Web確認可)
陰部の痛みに関するよくあるご質問
更年期になってから陰部に痛みを感じるようになりました。原因は何でしょうか?
更年期の陰部痛は、主にホルモンバランスの変化による粘膜の乾燥やコラーゲン減少が原因として考えられます。ただし、加齢による免疫力低下で、過去に感染した細菌・ウイルスが再活性する可能性もゼロではありません。痛みが気になる場合は、原因特定のための検査をお勧めします。
陰部の片方だけや一部分だけが痛くなることはありますか?
感染症によっては、初期には女性の小陰唇または大陰唇の片側、男性の亀頭や陰茎の根元だけに症状が現れることがあります。性感染症は徐々に感染が拡大していくため、早期発見・治療により、症状の広がりを防ぐことができます。
陰部がヒリヒリします。市販の軟膏を使っても問題ないでしょうか?
ヒリヒリ感は、トリコモナス症や性器ヘルペス、カンジダ症などの性感染症の可能性があります。原因を特定せずに薬を使用すると、かえって症状を悪化させたり、完治の遅れにつながったりする可能性があります。自己判断は避け、まずは検査を受けましょう。
陰部の痛みがある場合、どの診療科を受診すればよいですか?
陰部の痛みには、泌尿器科、皮膚科、女性の場合は婦人科での診察が一般的です。しかし、性感染症が疑われる場合には、専門のクリニックでの検査をお勧めします。池袋マイケアヒルズタワークリニックでは、特定の性感染症のほか、複数の性感染症を調べるセット検査も可能ですので、ご不安な方はご相談ください。