
HPVワクチンは、定期接種の対象となっていることから女性が受けるものという印象が強いですが、男性の接種も推奨されています。
男性がHPVワクチンを接種することで、陰茎がんや尖圭コンジローマなどを予防できるほか、性行為による女性への感染を防ぐことができます。
本記事では、男性がHPVワクチンを接種すべき理由や、接種に適した年齢・費用の目安について詳しく解説します。
目次
男性もHPVワクチンを接種したほうがいい理由は?

男性はHPVワクチンの接種によって、尖圭コンジローマや肛門がんなどの病気を防ぐことができます。また、ワクチン接種により男性自身のHPV感染を予防することで、性行為による女性への感染リスクを減らすことも可能です。
男性のHPVワクチン接種は、自身の健康を守るためにも、そして大切なパートナーを守るためにも重要です。
男性の接種が推奨されているHPVワクチンの種類

HPVには、複数のウイルス型が存在します。
HPVワクチンは、予防したいウイルス型に対応して作られており、この対応している型の数を「価数」といいます。4価ワクチンであれば4種類、9価ワクチンは9種類の型のHPVの感染予防にそれぞれ対応している、という意味です。
数字が大きいほど、より多くのウイルス型をカバーして、幅広く予防できます。
| ワクチンの種類 | 防げるHPVの型の種類 | 予防できる病気 |
|---|---|---|
| 4価ワクチン(ガーダシル) | 6型、11型、16型、18型 | 尖圭コンジローマ(6・11型)肛門がん(16・18型) |
| 9価ワクチン(シルガード9) | 6型、11型、16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型 | 尖圭コンジローマ(6・11型)肛門がん(16・18型)など多くのHPV関連疾患 |
男性のHPVワクチンは何歳までに接種すれば効果がある?
HPVワクチンは、性行為を経験する前に接種することで、最も高い効果を発揮します。
ただし、性経験があっても、まだHPVに感染していなければ効果はあります。また、すでに一部の型に感染していても、他の型への感染はワクチンで防ぐことができます。
実際に、45歳までの接種で効果があることが認められており、性経験や感染の有無にかかわらず、できるだけ早い接種が望ましいとされています。
迷っている方は、まず医療機関に相談し、自分に合ったタイミングで接種を検討しましょう。
男性のHPVワクチンの費用相場は?
男性の場合、HPVワクチンは3回の接種が基本で、費用はおよそ5~6万円です。保険適用外の任意接種なので、費用は全額自己負担となっています。
自治体によっては助成制度を設けている場合もありますが、対象年齢やワクチンの種類、受けられる医療機関などに制約があります。
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よくあるご質問
男性でもなぜHPVワクチンを打つ必要があるのですか?
男性がHPVワクチンを接種することで、HPV感染によって発症する尖圭コンジローマや肛門がんなどを予防でき、あわせてパートナーへの感染を防ぐ効果も期待できるためです。
30代男性でもワクチン接種の効果はありますか?
はい、30代の男性でもHPVワクチンの効果はあります。
HPVには複数の型があり、まだ感染していない型のHPVへの感染は予防できるからです。
副反応はどんなものがありますか?
HPVワクチン接種後には、腕の痛み・腫れ・赤みなどの軽い副反応が一時的に見られることがあります。ただし、ほとんどが数日以内に自然に治まります。
参考:厚生労働省|HPVワクチンに関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_qa.html#Q2-6