
性病の感染経路は、実は性行為だけではありません。種類によっては、キスなどの粘膜接触のほか、トイレや銭湯などを介して感染することもあります。
性行為はしてなくても、性器に痒みや湿疹などの異常があるときは、性病の可能性が考えられます。
この記事では、性行為以外で感染する性病の種類や、放置によるリスクについてくわしく解説します。
目次
性病の感染経路

性病の感染経路といえば性行為(膣性交・オーラル・アナル)が一般的ですが、実はそれだけではありません。性行為以外では、粘膜同士の接触やキスといった性行為以外の接触のほか、まれにではありますが、トイレ、プール、銭湯など公共の場で感染するケースもあります。
性病の感染経路 | 具体例 |
---|---|
性行為感染 | 膣性交、オーラルセックス、アナルセックス |
性行為以外の体液感染 | 注射器の使い回し(医療事故)、血液や体液への接触 |
母子感染 | 母体から胎児への感染 |
その他の感染 | キス、タオルの共用、トイレ・サウナ・公衆浴場での感染 |
膣性交では、ほとんどの性病に感染するリスクがあります。一方で、性行為をしなくても感染してしまう性病もあります。
たとえば、HIV(エイズ)や梅毒は、血液に触れることで感染するほか、母親からお腹の赤ちゃんに感染(母子感染)するケースもあります。
このように、性行為がなかったとしても、性器に痒みやできものなどの異常があれば、性病に感染している可能性があるのです。
少しでも気になる症状がある場合は、検査を受けましょう。
日常生活の中に感染経路が潜んでいる性病

キスなど身体的な接触やタオルや下着の共用など、日常生活の中に感染リスクが潜んでいる性病もあります。リスクを正しく把握していないと、 知らないうちに感染し、無自覚のまま他人にうつしてしまうかもしれません。
ここでは、日常生活で感染する可能性がある代表的な性病と、その感染経路や症状についてご紹介します。
性病名 | 感染経路 | 症状 |
---|---|---|
トリコモナス | タオルや便座などの共用物を介した間接感染の可能性 | 女性:おりものの異常・におい・かゆみ 男性:排尿時の違和感 |
毛じらみ症 | 下着や寝具の共用、体毛の接触 | 陰部の強い痒み、赤い発疹、虫体の付着が見られることも |
ヘルペス | 患部に触れた手指やタオルなどを介して接触感染 | 性器や口唇の水ぶくれ、痛み、発熱、リンパの腫れ |
※一般的にシラミ症は皮膚の感染症と分類されますが、毛じらみ症は性感染症に分類されることがあります。
これらの性病は、基本的に日常生活の中で感染するリスクは低いとされています。
ただし、性器に傷があったり衛生状態が極端に悪かったりするほか、免疫力が落ちているときは感染する確率が高まるので注意が必要です。
放置すると重症化のリスクも!
性行為以外でも感染する可能性の高い下記の性病は、放置すると重症化することがあります。
性病名 | 放置のリスク | 自然治癒 |
---|---|---|
トリコモナス | ・女性:子宮内膜炎や卵管炎を引き起こし、不妊や流産の原因になる ・男性:尿道炎や前立腺炎に進行する可能性あり | × |
毛じらみ症 | ・強い痒みが続き、掻きこわしによる皮膚炎のほか、二次感染のリスクも ・ 放置する繁殖を繰り返して増え続け、感染が広がる可能性が高まる | × |
ヘルペス | ・悪化すると、歩けないほどの強い痛みやリンパ節の腫れが生じ、日常生活に支障をきたす ・ウイルスが神経系を侵すと、ヘルペス脳炎に進行し、最悪の場合命の危険も | △ ※自然治癒することもあるが、再発を繰り返す可能性が高いため検査・治療が推奨される |
日常生活の中でできる性感染症予防
性行為による性病の感染予防としては、コンドームの正しい使用や予防薬の服用など、代表的なものが存在します。
一方で、日常生活に潜む性病への対策はなかなか難しいのが現実です。
以下のような習慣を取り入れることで、性行為以外の経路から感染するリスクを減らすことができます。
- トイレを使う前に便座を拭く
- 他人とタオルを共有しない
- 入浴の前後に性器をきちんと洗う
- タオル・寝具・下着は清潔なものを使う
- 性器に傷があるときは、不特定多数が利用するトイレやお風呂の使用を控える
ただし、どれだけ万全に対策をしても、感染を完全に防げるわけではありません。
少しでも性器に違和感を覚えた場合は、できるだけ早めに検査を受けることをおすすめします。
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よくあるご質問
銭湯や公衆トイレで性病に感染することはありますか?
はい、トリコモナスや毛じらみ症、ヘルペスなどの一部の感染症は、銭湯(お風呂)やトイレで感染する可能性があります。また、タオルや便座のほか、ケジラミ症などは寝具の共有でも感染するリスクがあるので、注意してください。
舐めただけ(オーラルセックス)でも感染しますか?
はい、オーラルセックスでも性病に感染することがあります。クラミジア、淋菌、梅毒、ヘルペスなどは、口や喉の粘膜を通じて感染することが知られています。
無症状の人から性病がうつることはあるのでしょうか?
はい、性病に感染している人との粘膜接触などがあれば、たとえ相手が無症状であっても性病をうつされてしまう可能性があります。
性病には感染してから症状が現れないまでの期間(潜伏期間)があるほか、潜伏期間を経過しても目立った症状が現れないケースもあります。
しかし症状がなくても、体内に細菌やウイルスなどは存在しているため、感染拡大のリスクはあるというわけです。
性病に感染している人に見た目の特徴はありますか?
性病はその性質上、症状が現れる部位が陰部になることが多いので、普段の見た目から判断することは難しいです。
見た目の症状が特徴的な性感染症はありますが、その反面、目に見える症状だけでは感染の有無を判断できない性病もあります。